2023.03.30 分譲地関連家づくりコラム
目的別おすすめ間取り例! 失敗しない間取りづくりのコツ
2023.03.30
分譲地関連家づくりコラム
理想のマイホームを建てるためには、どのような間取りにすればいいのか?
これは家づくりをする上で誰もが悩むところです。
人生最大の買い物である住宅購入を成功させるために「納得できる間取りづくり」は外せませんよね。
しかし人々のライフスタイルや価値観、人としてのあり方、家族のあり方、働き方が多様化する現在、家の間取りの正解もひとつではありません。
現代の家づくりで重要なのは「流行っているから」「今はこれが主流だから」といった時流に流されすぎた家づくりではなく、それぞれの間取りのメリット・デメリットをしっかりと把握した上で、住む人のライフスタイルや価値観によりマッチした選択を行うこと。
そこで今回は、目的別のおすすめの間取り、そしてそのメリットとデメリットをご紹介していきたいと思います。
目的別その1「家族のコミュニケーションを大事にしたい人向けの間取り」
1.リビング階段
1-1.リビング階段のメリットは?
2階に上がる階段を家族が集まるリビングに設けることで、家族が顔を合わせる機会や言葉を交わす機会が自然と増える間取りです。 特にお子さまが思春期になると親御さんとのコミュニケーションが極端に減ってしまいがち。
学校から帰っても家族の誰とも顔を合わせず自室にこもってしまうという例も少なくありません。
しかし自室に行くのに必ずリビングを通る「リビング階段」を採用した間取りなら自然と顔を合わせ言葉を交わす機会も増えるため、子育て世帯には人気の間取りになっています。
1-2.リビング階段のデメリットは?
リビング階段のデメリットは下記の4点です。
・冷暖房効率が下がる
上下に抜けた空間ができることになるので、どうしても冷暖房効率は下がってしまいます。特に暖かい空気は上にたまりやすくなるため、冬は寒いという感想を持つ方が多いようです。
・1階の臭いが2階に上がりやすい
こちらは弊社社員の実体験ですが、リビング階段のドアを閉め忘れたまま焼肉をしたら、翌日、2階の寝室に焼肉の匂いが充満していた…という事件がありました。
・1階の音が2階に響きやすい
1階のテレビの音や話し声が2階に響きやすいのもリビング階段の特徴です。 お子さまが受験期などのナーバスな時期には、音の問題は大きなデメリットになってしまうことがあります。
・プライバシーを確保しにくい
階を移動する際には必ずリビング階段を通る、ということは、ある意味プライバシーの確保が難しい間取りとも言えます。
来客中でも、ご両親がパジャマなどのラフな服装でいる時でも、お子さまがお友達を連れて来たら自室に行くまでに必ずリビングを通らなくてはなりません。
仕事関連の来客が多い、お子さまのお友達がよく遊びに来る、親戚が頻繁に集まる、ラフな格好は人に見られたくない…、そういうご家庭にはリビング階段は不向きな間取りかもしれません。
1-3.リビング階段のデメリットを解消する方法は?
エアコン効率、音、臭い、といったリビング階段のデメリットを、一挙に解決する方法があります。
その方法とは、リビング階段前にドアを設置すること。
ドアで空間を仕切ってしまえば冷暖房の効きが悪くなることもありませんし、音や臭いが2階に上がることもありません。
2.対面キッチン
2-1.対面キッチンのメリットは?
対面キッチンは食事の支度や後片付けなどをしながらリビングの様子を見渡したり、家族との会話を楽しんだりできます。
家事をしている人の孤独感を大きく軽減することができる間取りですね。
お子さまが小さい間は料理をしながらお子さまの様子を見守ることもできるので、完全に背中を向けて作業するより安心感もあります。
2-2.対面キッチンのデメリットは?
・キッチンスペースが大きくなる
壁付のキッチンより、どうしてもキッチンスペースは大きくなってしまいます。敷地面積や必要な収納スペースの大きさなどとの兼ね合いを考えて採用する必要があるでしょう。
・匂い、油ハネ、水ハネがある
対面式キッチンの場合、コンロの上に換気扇が設置されているとはいえ、匂いや油ハネ、水ハネがリビングに広がってしまうということは少なくありません。
これは構造上、ある程度仕方がないことでもあります。ただ、壁付けのキッチンでも料理をすれば周囲に油や水がハネるのは同じなので、「対面式だから特に掃除の手間がかかる」ということはないでしょう。
・リビングから丸見え?
対面キッチンは、シンクやその周辺の作業台がリビングから丸見えになってしまいやすい間取りです。
日頃どんなにきっちりした人でも、キッチンが汚れた状態になってしまうことはありますよね。そしてそういう時に限って来客があったり子供の友達が遊びに来たりしてしまうことも…。
汚れたキッチンが他人様の目に触れやすい、というのは対面キッチンの大きなデメリットのひとつです。
2-3.対面キッチンのデメリットを解消する方法は?
一言で対面キッチンといっても、「アイランド型」「I型」「L型」など、たくさんの種類があります。
敷地面積やライフスタイルに応じて上手に種類を選択することで、スペースの問題は解決できる可能性があります。
また、作業台周りを一段高くすることで作業台の中を外から見えにくくしている対面キッチンもあります。
「キッチンの中がリビングからあまり見えないようにしたい」という方は、そういったタイプを選択するのがおすすめです。
目的別その2「子育てしやすい間取り」
3.リビングに隣接した和室、または畳コーナー
3-1.和室や畳コーナーのメリットは?
和室や畳コーナーは、要る派・要らない派がはっきり別れる間取りです。
しかしこれから子育てをする世帯にとっては、リビングに隣接する和室や畳スペースがある間取りは何かとメリットが多いのではないでしょうか。
お子さまが小さい間は固いフローリングの上で遊ばせるより柔らかい畳の上が安心ですし、日中少し休憩したい時にゴロゴロするスペースとしても畳は優秀です。
お子さまの学習スペースや大人のワークスペースとして活用したり、泊まりがけの来客がある時は客室として使うことなどもできます。
また、和室のある住宅で育ったお子さまは、障子や襖の開け閉めの仕方や畳の上の歩き方、振る舞いなど、和室でのマナーを自然と身に着けることができます。
3-2.畳の部屋のデメリットは?
畳はフローリングに比べて家具の跡が付きやすく、メンテナンスに手間やコストがかかることがあります。
また、和室や畳スペースを作ることでリビングが小さくなってしまうというデメリットも。
敷地面積との兼ね合いを考える必要があるでしょう。
4.土間ウォークイン
4-1.土間ウォークインのメリットは?
土間ウォークインは「玄関収納」や「土間収納」、「シューズクローゼット」など様々な呼び方がありますが、要は「土足で入れる玄関に隣接した収納」です。
屋外で使っていたアウターやバッグを室内に持ち込まずに済むので、ウィルス対策や花粉対策としても有効ですし、アウトドア用品や園芸用品、ゴルフバッグやスーツケースなど室内に収納するには少し抵抗がある…というようなものもスムーズに収納可能。
そして子育て世帯にとっては、ベビーカーや三輪車、子供用自転車、スノーボード、ゴルフバックなどの収納場所としても大活躍してくれます。
4-2.土間ウォークインのデメリットは?
土間ウォークインは動線をしっかり考えて作らなければ「ただの無駄な空間」になってしまい、結果として「単なる物置」「使わない」といった状態になってしまうことがあります。
単純に玄関スペースに隣接させるのではなく、その後の動線までよく考えて間取りを作っていきましょう。
目的別その3「家事がしやすい間取り」
5.ランドリールーム
5-1.ランドリールームのメリットは?
最近は、洗濯機や乾燥機、物干し竿、アイロン台、作業台、棚などを備えた「ランドリールーム」を採用するご家庭が増えています。
洗濯に関する作業がその一室で完結する間取りは、非常に効率的で便利ですよね。
特に城戸産業の場合、浴室乾燥が標準装備となっているためワンランク上の便利さを備えたランドリールームを実現することができます。
乾燥機を使うと傷みや縮み、シワが気になってしまう衣類も、浴室乾燥なら衣類にダメージを与えることなく素早く乾燥させることが可能。
「浴室乾燥機能が標準装備になっている」という点が城戸産業を選んだ決め手になった!というお施主も複数名いらっしゃいます。
弊社の住宅の標準装備について気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせ、またはホームページをチェックしてみてくださいね。
5-2.ランドリールームのデメリットは?
ランドリールームを設置するためには一定の広さが必要です。
こちらも敷地面積との兼ね合いを考える必要があるでしょう。
また湿気がこもりやすくなるので除湿対策や換気機能も必須です。
6.パントリー
6-1.パントリーのメリットは?
キッチンはどうしても物が多くなってしまいがちな場所です。
大容量のパントリーがあることはキッチンを綺麗に保つための強い味方になってくれます。
収納スペースに余裕があれば日頃から余裕を持って食品や生活用品をストックすることができますし、災害に備えた備蓄などをすることも可能です。
6-2.パントリーのデメリットは?
パントリーをつくるには一定のスペースが必要になります。
最近はシステムキッチンの収納力も徐々にアップしてきているので、必ずしもパントリーが必要ではないということも…。
また、収納するスペースがあればあるだけ物を増やしてしまう、という人もいますので収納スペースを多く作ることが必ずしも快適な生活に繋がるとは限りません。
ご家庭にとって適切な物の数量をしっかり考えた上で、それにマッチする収納を作ることが大切です。
失敗しない間取りづくりのコツは?
後になって「失敗した」と思わずに済む間取りづくりのコツは、やはり設計の段階で出来るだけオープンに細かく希望や要望を設計士に伝えることです。
自由設計と宣伝しながらも、実は和室を洋室に変えるぐらいの変更しか受け付けてくれない、という分譲住宅会社さんは未だに存在します。
しかし弊社の場合は本当の意味での自由設計です。
実際に2階リビングやウッドデッキ、パティオ、ベランダを作らない、などお客様のライフスタイルを最優先した結果、個性的な間取りの家をたくさん建ててきました。
家は極めてプライベートな空間です。
だからこそ他所のお家と比べたり、流行に流されたりせず、ご家族にとって最も心地よいオンリーワンの家づくりを目指すことが大切です。
この情報が皆様の家づくりの一助となれば幸いです。