2022.11.29 分譲地関連
分譲地を買うならどんな区画を選んだらいい? 分譲地での区画の選び方ガイド
2022.11.29
分譲地関連
分譲地の購入を考えたとき、
「どの区画を買えば良いんだろう?」
「どうやって区画を選べば良いんだろう?」
という疑問を持つ方は多いと思います。そこで今回は、
・分譲地はどんな順番で売れていくのか?
・東西南北、区画に接する道路の方角により、どんなメリット・デメリットがあるのか?
・旗竿地や袋小路といった奥まった区画にもメリットはあるのか?
・区画選びで押さえておくべきポイントとは?
という内容で記事をお届けしていきたいと思います。
○分譲地はどんな順番で売れていく?
分譲地で人気がある区画はやはり「角地」です。
特に南側に面した角地は販売開始からすぐに売れてしまうことも珍しくありません。
では角地にはどんなメリットがあるのでしょうか?
また、角地のデメリットにはどういったものがあるのでしょうか?
以下にご説明していきます。
<角地のメリットとは?>
【角地のメリット1】隣家との隣接面が少ないため開放感がある
前後や左右、もしくはその両方に隣接する家があると、窮屈に感じるという方は多いと思います。
その点、角地は隣接する面積が少ないため開放感があります。
中でも南側・東側・南東の角地は日当たりが良く風通しも良いので特に人気です。
【角地のメリット2】資産価値が高い
人気の区画は購入希望者も多いため、資産価値も高くなります。
売却時にも有利です。
【角地のメリット3】車の出し入れがしやすい
車の出し入れがしやすいかどうかは、日常生活を送る上でかなり重要なポイントですよね。
角地はやはり駐車や発車がしやすいので、そういう点でも人気です。
【角地のメリット4】建ぺい率がアップされることがある
角地の場合建ぺい率が10%ほどアップされることがあります。
※注意※
全ての角地で建ぺいが率アップできるわけではありません。しっかりと確認しましょう。
<角地のデメリットとは?>
【角地のデメリット1】高い
角地は人気の区画なので、他の区画に比べるとどうしても割高になってしまいます。
また土地代が高い分、固定資産税も他の区画に比べて高くなるので、その点もあらかじめ考えておく必要があります。
【角地のデメリット2】プライベートを保持しにくい
遮る建物がない分、外からも家の中がよく見えてしまう…というケースがあります。
その場合はブラインドやカーテンを活用する、目隠しになるような植栽を植えるなどの工夫が必要です。
ちなみに角地は空き巣などに狙われやすく、防犯面で不利な面もあるため、きちんとした防犯対策が必要です。
【角地のデメリット3】子どもの交通事故のリスクが高まる
家を出てすぐに、車が多く行き交う道路があるような立地では、小さなお子様が交通事故に遭うリスクが高くなります。
【角地のデメリット4】家の前にゴミ収集所が設置さやすい
道路に面した区画は、ゴミ捨て場が家の前に設置される可能性があります。
事前に確認が必要です。
【角地のデメリット5】騒音
面している道路の交通量が多いと騒音に悩まされることがあります。
時間帯によって交通量が大きく変わることもあるので、なるべく多くのシチュエーションで確認しておきましょう。
○区画に接する道路の方角は重要なチェックポイント
区画に接する道路の方角は、どの区画を選ぶのかを決めるにあたって、重要な要素のひとつです。
方角によって、日当たり・値段・暑さ・寒さなどがかなり変わるので、それぞれのメリット・デメリットを把握した上でしっかりと吟味しましょう。
<区画の南側に道路がある場合>
南側は1日通して日当たりを確保できるため、間取りの自由度もかなり高くなります。
日当たりの良さを重視する方にはオススメです。
ただ、南側の道路に面した家は南に駐車場や庭を作ることが多いため、思ったほど明るくない…と感じる方もおられるようです。
なお一番人気なので、価格は当然高くなります。
<区画の東側に道路がある場合>
午前中の日当たりが良好です。
午前中にしっかりと日光を浴びることで体内時計が整い、自律神経などにも良い影響を及ぼすので健康面のメリットは大きいでしょう。
午後はそれほど日当たりが良くありませんが、夏場はそれが暑さを防ぐことにも繋がります。
<区画の西側に道路がある場合>
西日が入るため、間取りによってはフローリングや家具、ファブリックなどが傷むことがあります。
午後から日が当たり温度が上がるため、夏は暑いですが、冬は逆に温かく過ごすことができます。
<区画の北側に道路がある場合>
南側や東側に比べるとどうしても日当たりは悪くなりますが、間取りの工夫によっては十分な明るさを確保することができます。
また、年配になってくると「明るすぎる室内はかえって疲れる」という人も多いので、好みやライフスタイルによっては逆に北側の方がマッチしていることもあります。
南側・東側・南東に比べると価格が比較的安いのも魅力です。
○旗竿地や袋小路などの奥まった区画にもメリットはあり!
角地や道路に面した区画から売れていくのに対して、一般的に「不人気」「売れ残り安い」と言われるのが旗竿地や袋小路などの奥まった区画です。
これらの区画の人気がない理由は、
・隣接する家が多いため開放感がない
・車の出し入れがしにくい
・家に出入りする時、必ず人の家の前を通らなければならない
などの理由によるものですが、これらの区画にもメリットはあります。
<旗竿地や袋小路のメリット>
・道路に面していないため比較的静か
・小さいお子様などがいる場合は玄関を開けてすぐ道路という環境に比べると交通事故のリスクが低い
・ゴミ捨て場が近くになる可能性が低い
・価格が安い
優先順位や価値観、ライフスタイルがマッチすれば、旗竿地が袋小路になっている区画も十分魅力的な区画になります。
○区画選びで押さえておくべきポイントとは
区画を選ぶ上で押さえておくべきポイントには、次のようなものがあります。
<自分の中の優先順位を明確に>
分譲地にはたしかに「人気の区画」「早々に売れていく区画」があります。
しかしここまでご紹介してきた通り、人気の区画だからといってデメリットが皆無な訳ではありませんし、一般的に人気がない区画でもライフスタイルや価値観にマッチしていれば、その人にとっては魅力的な土地になります。
重要なのは、ご自身の優先順位を明確にすること。
例えば、開放感を最も重視しているのに、安いからというだけの理由で奥まった区画を購入してしまえば、その人の家づくりは満足できるものにはならないでしょう。
逆に「静かに暮らしたい」「明るすぎる室内は苦手」と思っている人が角地を購入しても、やはりライフスタイルにマッチしていません。
ご自身にとって、またご家族にとって最も優先すべきことは何なのか? それを明確にした上で区画を選ぶことが重要です。
<現地をしっかりと見学する>
雨の日と晴れの日、平日と休日、日中と夜間など、時間帯や天気によって土地の環境はガラリと変わることがあります。
休日に見学したら静かだった土地が、平日の日中は隣接する小学校や幼稚園などから大きな音が聞こえてくる…といったこともあります。
在宅でお仕事をされる方などには、こうした環境は少し厳しいでしょう。
実際に複数回現地に足を運んで環境を確認しておくのは後悔のない土地選び、区画選びに欠かせないステップです。
<分譲地の周辺環境もチェックする>
環境に関する問題は入居してから気づいてもどうしようもないことが多いため、事前のチェックが必須です。
チェックポイント1「周辺の施設」
深夜まで営業する飲食店やアミューズメント施設、深夜や早朝に大型トラックの出入りが激しくなる倉庫など、住環境に影響がありそうな施設がないか、周辺にある施設をチェックしてみましょう。
また、近くに空き地がある場合はそこに建物が建つ予定がないか、建つならどれぐらいの高さの建物なのか、なども確認しておきましょう。
チェックポイント2「治安状況」
犯罪発生率(警察のホームページで確認可能)や夜道の暗さなど、安全面に不安がないかチェックしてみましょう。
チェックポイント3「騒音・臭い」
周辺を歩いた時に、気になるニオイはないか、騒音がないか、などをチェックしておきましょう。最寄りのゴミ収集場所も確認しておくのがおすすめです。
チェックポイント4「地域のコミュニティや自治体の活動内容」
地域のコミュニティや自治体の活動内容なども事前に知っておいた方が良い情報です。
ゴミ集積所や自治体の掲示板をチェックする、その地域の自治体の活動内容などを不動産会社に聞いてみる、可能なら実際にその地域に住んでいる人に聞いてみる、など、積極的に情報を収集しましょう。
○後悔しない区画選びには決断力が必須
分譲地は人気がある順にどんどん売れていきます。
前述の通り南側の角地の土は販売を開始した直後に売れてしまうこともあるほどです。
せっかくご自身の価値観やライフスタイルにマッチする土地を見つけても、他の人に取られてしまってはどうしようもありません。
人気の区画ほど希望者が殺到するということを念頭において、決断すべき時が来たら速やかに決断できるよう、日頃から
・ある程度の知識をつけておく
・自分の中の優先順位を明確にしておく
などの準備をしておくことが重要です。
○百聞は一見にしかず
インターネットや情報誌で情報を集めるのも大切ですが、その中から気になる分譲地が見つかった場合は、実際に現地を見に行ってみるのが最も効率的に情報を得る手段です。
結果としてその分譲地を購入するに至らなくても、繋がりを持った営業マンがこれから売りに出される分譲地の情報を一般公開より早く教えてくれたり、他のおすすめ分譲地を紹介してくれることもあります。
家づくりに関する不安や疑問についても、良いアドバイスを得ることができるかもしれません。
一度問い合わせをしたことでしつこく営業されるのではないかという懸念もあるかもしれませんが(実際、お客様のご迷惑を考えない執拗な営業する会社さんも未だにありますが…)、これまでもSNSやブログなどで随時発信してきた通り弊社のモットーは「無理に売らない」です。
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