2023.05.30 分譲地関連家づくりコラム
暮らしを豊かに楽しくしてくれるオシャレな間取りとは
2023.05.30
分譲地関連家づくりコラム
家は、間取りひとつで便利にも不便にもなります。
「こんな風に暮らしたい!」
という理想や目的に沿った間取りは、日々の生活をより豊かに、より楽しく、そしてオシャレに彩ってくれます。
人生最大の買い物である住宅。
どうせなら、家族みんなが「我が家はおしゃれで素敵な家」「この家で暮らせて幸せ」と思える家にしたいですよね。
そこで今回は、
・家を明るく開放的にしてくれるオシャレな間取り
・家族のコミュニケーションを活発にしてくれるオシャレな間取り
・一人の時間を楽しめるオシャレな間取り
・オシャレな暮らしを保つために欠かせない収納とは
・オシャレな間取りを実現するために必要なことは?
という上記5点についてご紹介します。
家を明るく開放的にしてくれるオシャレな間取り
吹き抜け
家を明るく解放的にしてくれるオシャレな間取りといえば、まず思い浮かぶのが吹き抜けではないでしょうか。
吹き抜けは、
「日の光をふんだんに取り入れた明るい家がいい」
とお考えの方にはオススメの間取りです。
実際、日当たりの良し悪しは生活の質や光熱費に大きく影響しますよね。
また、吹き抜けのような大空間はインパクトがあるので、家を訪れた人の印象に残りやすいという特徴もあります。
吹き抜けを作るにあたってのワンポイントアドバイス
吹き抜けを作る際に注意しなければならないポイントとして、立地によっては「夏は眩しくて暑い」という点があります。
方角によっては設計士としっかり相談する必要があるでしょう。
また、吹き抜けはエアコン効率が落ちてしまうというデメリットもありますが、これは写真のように天井にファンを取り付けることで、ある程度解消可能です。
2階リビング
家の中で最も大きなスペースであり、家族が集まるリビング。
そのリビングを、日当たりと風通しの良い2階に設置する「2階リビング」にするのも、明るさを重視するご家庭にはおすすめの間取りです。
高さがある分、近隣からの視線も入りにくくプライバシーを守りやすいのも嬉しいポイントですね。
立地によっては素敵な眺望を楽しむこともできます。
2階にリビングを設置する場合、1階は家族の個室になり、部屋数が1階の方が多くなります。
その結果、1階にリビングを設置するより耐力壁が増え、構造的に安定するというメリットもあります。
2階リビングを作るにあたってのワンポイントアドバイス
2階リビングの場合はキッチンも2階に設置されることがほとんどです。
そうなると買い物してきた食料品なども毎回1階から2階まで運ばなくてはなりません。
大型の家具や家電を購入する際にも、1階なら楽に運び入れられても2階に搬入するのは大変、ということがありますので注意が必要です。
パティオ
パティオとは「コの字型」や「ロの字型」の住宅の内側に設けられた庭のこと。
元々はスペイン語で中庭や裏庭を意味する言葉です。
家の中に光や風をしっかりと取り入れてくれる上、一般的な庭に比べてプライバシーがしっかり確保できるので、近年、非常に人気がある間取りのひとつです。
お気に入りの植物を植えて癒しの空間にしたり、バーベキューパーティーをするスペースにしたり、お子様にプール遊びをさせてあげたりと、その活用方法は多岐にわたります。
パティオを作るにあたってのワンポイントアドバイス
建物の形状がコの字やロの字になることで外壁の表面積が増えるので建築費用はアップします。
窓が増えることで断熱性もダウンするため、光熱費が高くなってしまう場合もあります。あらかじめペアガラスやトリプルガラスといった断熱性の高い窓ガラスを選ぶなどして対策しておくと良いかもしれません。
また、建物で庭をぐるりと囲む形になるので、台風や大雨に備えた排水計画も必須。
テーブルや椅子をしまっておける場所や、小さくても履物をしまえる収納があると、なお便利です。
家族のコミュニケーションを活発にしてくれるオシャレ間取り
リビング階段
2階の個室に行くためには必ずリビングを通らなければならないため、必然的に親子間のコミュニケーションが増える「リビング階段」も人気の間取りです。
家族の帰宅や外出を把握しやすく見た目もオシャレ。
リビングに開放感も出ます。
リビング階段を作るにあたってのワンポイントアドバイス
パジャマ姿でゴロゴロしながら寛いでいるところにお子様のお友達が遊びに来たりすると、そんな姿もばっちり見られてしまうのが、リビング階段の辛いところ。
また、親御さんのお友達や仕事関係などの来客中も、お子様が必ずリビングを通らなければならなくなります。
来客が多いご家庭でリビング階段を採用される場合は、プライバシーを守りにくいシーンが増える、という点は予め想定しておきましょう。
対面キッチン
近年、対面キッチンの採用率は9割以上になっています。
お料理をしながらお子様の様子を見ることができたり、家族と会話を楽しむことができる対面キッチンの人気は、もはや不動のものでしょう。
また、料理を出したり食器を下げたりしやすいので作業効率が良く、リビングにいる家族が自然とお手伝いをする習慣を付けやすいのも対面キッチンの良いところ。
壁に向かって作業する壁付きキッチンよりも、作業する人が心理的に孤独感を感じにくいという効果もあります。
対面キッチンを作るにあたってのワンポイントアドバイス
対面キッチンの場合、リビングからキッチンの中が丸見えになるため生活感が出やすい、匂いや煙、油汚れが広がりやすいといったデメリットがあります。
ただ、「キッチンの中が丸見え」という問題に関しては、カウンターの外側を高くしたキッチンなど、リビングから見えにくくなっているものもありますし、収納を増やすなどの工夫で雑然とした印象を払拭することもできます。
匂いや汚れに関しても、換気扇を高性能なものにしたり、油はねガードを透明ガラスにするなどの工夫で、対面キッチンの開放感を損なわずに防止することもできます。
一人の時間を楽しめるオシャレ間取り
ロフト
ロフトは屋根裏などのデッドスペースを有効活用して作られる空間です。
ワーキングスペースや学習スペース、コレクションを展示するスペース、収納スペース、ライブラリースペースなど、ロフトの用途はさまざま。
ロフトを収納として活用する場合、通常の2.5倍の収納率になると言われています。
ロフトを作るにあたってのワンポイントアドバイス
ロフトは屋根に近いため、どうしても熱が篭もりやすくなります。
ロフトを何らかの作業スペースにする場合、エアコンや扇風機、天窓などの暑さ対策をしておくと良いでしょう。
また、はしごの昇り降りが危険、疲れるという理由でせっかく作ったロフトが結局使われなくなる、というのもよくある話です。
ロフトを作る際は、どんな用途で作るのかを最初にしっかり考えておくことが必要です。
ヌック(小部屋)
ヌックとは2〜3帖程度のこじんまりとした空間のことで、スコットランドのneuk(ヌーク)を語源とする「暖かくて心地の良い場所」という意味の言葉です。
狭い場所に入ると、なぜか包まれるような安心感を覚えることがありますよね。
そんな空間で、ゆっくり読書をしたりお昼寝をしたりすることができるヌックを取り入れた間取りが、近年増えてきています。
ヌックを作るにあたってのワンポイントアドバイス
ヌックを取り入れるには当然のことながらその分の面積が必要です。
ヌックを作ることで家族みんなが過ごすリビングが窮屈になったり、収納が少なくなってしまう場合は、本当に導入すべきかどうかをよく検討してみましょう。
階段下など、デッドスペースになりがちな箇所を有効活用するのもおすすめです。
オシャレな暮らしを保つために欠かせない収納
最も人目につきやすい玄関をスッキリ片付けたいなら土間ウォークイン
「玄関収納」や「シューズクローゼット」とも呼ばれる土間ウォークインは、ここ数年で導入される方が飛躍的に増えた設備です。
玄関をすっきり美しく見せてくれる収納力もさることながら、屋外で使うものを家の中に持ち込まずに済むので、感染症防止の観点からもおすすめです。
土間ウォークインには、靴やアウターはもちろんのこと、傘、ベビーカー、キャリーバッグ、ゴルフバッグ、アウトドア用品、防災グッズなど、さまざまなものを収納することができます。
土間ウォークインを作るにあたってのワンポイントアドバイス
土間ウォークインを作る際には、換気や動線をあらかじめしっかりと考えておく必要があります。
無駄に生活動線が長くなる、通路幅が狭いと出入りしにくい、湿気や臭気がこもっている、というような状態になると、せっかくの土間ウォークインを作ってもきちんと活用できず、ただの物置になってしまった…という例もあります。
ストック、備品を一括収納・管理できるパントリー
パントリーも人気の設備です。
食品や日用品のストック、防災用の備蓄品などは、どのご家庭でも収納場所に悩むもの。
それらを一括で収納・管理できるパントリーは、あるとかなり便利です。
パントリーを作るにあたってのワンポイントアドバイス
パントリーは出入りする際、荷物を持っていることが多い場所です。
そのため、いちいち手動で照明のスイッチをオン・オフすることが面倒という意見はよくあります。
人感センサーライトなどを導入しておくと便利かもしれません。
また土間ウォークインと同じく、湿気や臭気が篭もらないよう換気にも気を配りましょう。
充電式の家電をたくさん収納したり、ロボット掃除機の基地を兼ねる場合は、電源の確保も必須です。
オシャレな間取りを実現するために必要なことは?
おしゃれな間取りづくりを成功させるために必要なことは、たくさんの間取り例を実際に見てみることです。
InstagramやPinterest、雑誌やカタログなどで情報収集するのも良いですが、一番良いのは実際に建っている家を見ること。
モデルハウスを見学するのもいいですし、お友達が建てた家を見学するのも良いでしょう。
また、ご自身やご家族が新しい家でどんな風に暮らしたいのか、今現在どんなライフスタイルなのか? ということを詳しく設計士に伝えることも重要です。
「雑誌などで見て憧れていたけど、自分のライフスタイルには合わない」という間取りなどもあります。
家を建てた後になって後悔することがないよう、経験豊富なプロの知識をフルに活用しましょう。
この記事が、みなさまの素敵な間取りづくりの一助となれば幸いです!