2023.07.25 分譲地関連家づくりコラム
免震、耐震、制震、どう違う?【後編】
2023.07.25
分譲地関連家づくりコラム
こんにちは! 城戸産業の藤田です。
免震・耐震・制震の違いを前後編で解説する本シリーズ、前回の記事では免震について解説しました。
今回は耐震・制震について解説します。
■建物自体を強くする「耐震」
耐震とは、建物自体を「地震に耐えられる」ように強くすることです。
建設コストが安く、設計の自由度も高いため、最も一般的な構造でもあります。
耐震には3段階の基準があり、耐震等級1が建築基準法で定められている最低限の強度、
耐震等級2は耐震等級1の1.25倍の地震に耐えられる強度、
最高レベルの耐震等級3は、耐震等級1の1.5倍の地震に耐えられる強度です。
災害時に避難場所となる病院や学校などの公共施設は耐震等級2で建てられており、警察や消防署といった災害時の活動拠点となる建物は、耐震等級3で建てられています。
一般の住宅を耐震等級2や3で建てるのはオーバースペックでは…と言われていた時代もありましたが、熊本地震では耐震等級2の住宅も多数倒壊しました。
また、倒壊を免れても建物の損傷が酷いと、地震後に住み続けることはできません。耐性能の高さは長く安心して暮らせる家づくりには必須です。
ちなみに城戸産業では、耐震等級3が標準仕様となっております。
■揺れを吸収する「制震」
制震は、建物の骨組みに制震装置(ダンパー)を取り付けることによって地震エネルギーを吸収し、揺れを軽減する構造です。
耐震よりも揺れに強く、免震よりも低コストで導入することが可能で、メンテナンスも容易なため、制震構造を採用するメリットは大きいでしょう。
ただし、制震装置を設置する位置や数によっては、制震効果が最大限に発揮されない場合もあります。
業者によって効果に差が出る点には注意が必要ですね。
ちなみに城戸産業の分譲地では「制震ダンパー ミライエ」が標準仕様となっております。
耐震等級1や2の住宅が多数倒壊した熊本地震においても、ミライエを設置した新築住宅は全壊・半壊ともに一軒もありませんでした。
(熊本地震によって半壊した熊本城でも、復旧後はミライエが設置されています)
■万全の地震対策で安心の家づくりを
地震大国と呼ばれる日本では、マイホームの地震対策は決して欠かすことができない重要事項です。
ぜひ、正しい知識と賢い選択で、大切な家族の命とマイホームを守って下さいね。